給湯器にはガスをはじめ、電気や石油、ガスと電気の機能を備えたハイブリッドなどさまざまなタイプがあり、給湯器リモコン(操作パネルともいいます)が台所や浴室の壁に取り付けられています。
その台所リモコンや浴室リモコンの「運転(電源)」スイッチをONにすれば、給湯や温度設定など色々な機能が使えます。
実はこの給湯器リモコン、使わない時は「運転(電源)」スイッチをOFFにすれば、電気代がちょこっと節約できる場合があります。
給湯器を使用していないときにリモコンの「運転」を切っておけば、わずかではありますが「待機電力」を節約することができます。
「待機電力」とは、給湯器リモコンが使用者の操作を待っている(待機している)状態の時に消費する電力のことです。
給湯器リモコンの運転(電源)がON になっているときはもちろん、OFFになっているときにも「待機電力」はかかっていますが、光熱費をちょっとでも節約したい方にはおすすめです。
では実際にどのくらい「待機電力」を節約できるのでしょうか?
「省エネルギーセンター 平成24年度 待機時消費電力調査報告書」によると、「ガス給湯付ふろがま」の待機電力が出ていますのでそちらを参考に算出してみます。
例えばガス給湯器の場合、
OFF モード時の待機電力:5.16W
ON モード時の待機電力:6.55W
となっています。
1年間の電気代は、
消費W数÷1000×使用時間×1kWh
で計算します。
ここでは1kWhを31円※で計算しています。
※ 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が制定している2023年11月時点の電気料金の目安単価は31円/kWh(税込)です。したがって
OFFモード時は、
5.16÷1000×24時間×365日×31円=約1,401.25円
ONモード時は、
6.55÷1000×24時間×365日×31円=約1,778.72円
よって差額377.47円が年間の節約代となります。1か月で約31円ですね。
1年で約380円の節約をどう捉えるかは人それぞれだと思いますが、給湯器リモコンの運転(電源)をON にしたままだと、蛇口をひねるたびに給湯器が着火して電気とガスが消費され、電気代とガス代の両方が加算されることになります。
こうした無駄を防ぐためにも給湯器リモコンは、運転しないときにはOFFモードにしておくと節約になります。